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涙の種類

感極まって終演後に流す涙があっても良い。

そういう感性は無いより有った方が良いから。

しかし、

それがすべて“自分の為に流すもの”では意味はないんだよ。

公演を成功に導く為に君達を支えてくれた人がいてくれたおかげで、

公演を見てくださったお客さんがいてくれたからこそ、

君達はそういう涙を流す価値のある体験が出来たのだからね、

そういう人達への最大限の感謝の意を表す事が出来ず、

己の為にしか涙を流せないモノは残念なんだよ。

打ち上げはね、

お世話下さった方々にお礼を申し上げる事の出来るチャンスです。

乾杯するだけじゃ足りないんだよ。

お礼の品物はいらない。

心のこもった言葉を伝えて欲しい。

その人達とも語らって欲しい、

少なくとも“一次会”までは本番の舞台と同じく誰かの為に時間と気持ちを使ってください。

本番日に最後に贈った言葉、

「舞台稽古は自分の為に演って良い。
だけど、本番はそうじゃない。
お客さんに捧げてください。
稽古で積み上げた事を、
我々が何を伝えたくてこの作品を作ったのかを思い出し、
それを今一度噛みしめて、
それがキチンとお客さんに伝わるように、
最後まで丁寧に演じてください」

本番というその瞬間に舞い上がる気持ちやテンションに巻き込まれてそれ迄に組み上げた演技が変わってしまったら、

それはそれまでの稽古を無駄にしてしまいます。

稽古場での最終稽古で、

そういう風に、

テンションが一つ上がった人が数名いましたね、

気持ちで演じるのだからそういう影響が演技に出るのは当たり前です。

しかし裏を返せば、

『そういう風に気持ちの持ち上がった稽古がそれ迄は出来ていなかった』

という事なんです。

結局は“気分”で演じていたんですよ。

その時の気分で演じている“つもり”になってるから再現性が無い。

ダメ出しを受けても、

具体的に何をどう直せば修正出来るのかが自分で理解出来ない、

だから同じダメ出しを何度も受ける事になりましたね…。

そういう人が多かったでしょ?

怒る事の多かった稽古場だったけど、

小さなダメ出しを少しずつ積み重ねて、

それを反復する稽古の中でキープして精度を増していった人はちゃんと褒めたでしょ?

そういう部分で褒められた人は、

そういう取り組み方が次回も出来れば、

絶対に次回はもっと上手くなれます。

気分で演じる人は、

次回は例え褒められたとしても、

その良かった部分だって“気分次第”で変わってしまうから、

今度はそこを叩かれる事になるんです。

己の演技に理解が無いから気分次第で変わるんです。

それは『気持ちで演じる』という事ではないのです!

気分で気まぐれに動いているだけだったのだよ
(( _ _ ))

最後の打ち上げで怒る理由の一つはそういう事なんです。

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