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追悼・藤田まことさん

森繁さんの時もそうでしたが、

藤田まことさんが関係していた局では、

多くの追悼放送がなされています。

改めて、

俳優としての氏の存在感を感じます。

氏は多くの当たり役や看板番組を持っていましたが、

自分にとっては、

「藤田まこと」といえば、

必殺シリーズの中村主水です。

この世の正義が必ずしも正義ではないコトに気がつきだした思春期の頃に見た必殺シリーズは、

自分にとっては衝撃的でした。

明るい時代劇の代表「水戸黄門」には興味はありませんでしたが、

必殺シリーズには結構夢中になりました。

中村主水という人物に夢中になりました。

その中であえて一番好きな主水を挙げるとしたならば・・・、

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↑この『必殺仕業人』の最終回の主水を挙げたいと思います。

後年どんどんニヒルでアンニュイになっていった主水でしたが、

この最終回では、

殺された仲間の為に、

一騎打ちの私闘を行います。

仲間の為に危ない橋を渡る姿は幾度となくありますが、

最終回のラストで、

敵方が申し出た一騎打ちの申し出に応えようとする主水に対して、

はっきりと「その私闘には何の意味もない」言う、

同じく生き残った仲間に対してはっきりと

「赤井剣之介と歌を殺された」

と言い切り行動した中村主水・・・、

そういう熱い主水の姿は、

おそらく後にも先にも、

この最終回だけなんじゃないかと思います・・・もしかしたら違うかもしれないけど。

でもそういう印象が強いシリーズがこの“仕業人”です。

あまり殺し屋達の間の“仲間意識”のようなモノを描いていないこの“仕業人”では、

殺し屋仲間の関係は結構ドライに扱われていたような印象があります。

そんな関係だったのに、

最後に殺された仲間の為に命を張る主水の心が、

殺し屋としての敵討ちではなく、

中村主水としての敵討ちのように思えるのです。

中村主水という存在は、

シリーズによって、

時代によって描かれ方が微妙に変わっていきました。

自分的には必殺シリーズは、

京本正樹氏の演じた組紐屋の竜の出ていたシリーズで、

自主的に卒業していたので、

それ以降の作品は良くは知りませんが・・・、

自分は初期シリーズの、

熱さと無常観とニヒルさの入り混じった、

若き頃の主水が好きでしたが・・・、

映画「主水死す」で死んだと思いつつも、

新シリーズの2009での復活では、

久しぶりに数回だけですが、

再びテレビで必殺シリーズを見てみようかという気になりました。

つまりは、

主水という役が、

存在しているという暗黙の感覚があったのです。

その主水を演じる藤田氏がもういないという事が、

大きな喪失感を感じさせるコトだとは・・・、

失ってから感じる事ですが、

残念です。

役の上では決して“極楽にはいけない殺し屋稼業”の裏道を歩んでいた中村主水でしたが、

どうかその眠りが安らかであることを、

氏の冥福を、

心から祈ってやみません。。。

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コメント

僕も必殺シリーズの中村主水が藤田氏の代表作だと思います。
昨年放送された必殺2009は久々におもしろいと感じた作品でした。
子供の頃に見ていたドラマの出演者や,アニメの声優さんなどは自分が大人になってからも存在するものだと思っていました。
しかし自分が年をとっていけば当然俳優さんや声優さんも同じだけ年をとる訳で・・・
数年前の山田康雄氏の死去も今回と同じく衝撃を受けました。
改めてご冥福をお祈りいたします。

投稿: たー坊 | 2010年2月21日 (日) 01時41分

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