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順番が逆になってる

「舞台上でどういう風に動こうか?」

とか、

「こういう風なつもりでせりふを言うから、君はこういう風にリアクションして・・・」

とか、

そういう風に、

先に演技のプランを相談して決めてから稽古をしようとするのは、

考え方が逆です。

そういうモノを“発見するため”に稽古をするんです。

そういう『稽古の仕方』を知らない若手が多くいます。

例えば練習の時間が圧倒的に足りなかったり、

映像やアテレコのように“要求される演技が限定されている”場合には、

そういう『はじめにコンテありき』的な方法も有効でしょうが、

本来はそういう俳優の“動き”や“リアクション”などは、

相手役と共に稽古をしながら“見つけていく”ものなんです。

だから、

同じ役でも俳優が変われば違う表現になる可能性があるのです。

世の中には二人と同じ人がいないのと同じです。

同じく、

せりふはただ暗記するものではなく、

感情の動きと共に自分に染み込ませるモノなんです。

暗記した言葉を互いが順番に言い合っても、

それは決してせりふにはなりません、

演技にはなりません。

自分のせりふが相手のせりふによって影響されるように、

舞台上の空間の使い方も互いの影響によって変化するんです。

本来は、

『表現したい感情や思いがあるから、それを効果的に見せるようにする為にはどういう風に身体を言葉を使えば良いか?』

それを考えるべきなのに、

『このせりふの時には、こういう風に動こう』などと“心”が動く前に身体を動かそうとしたり、、、

お互いのリアクションを稽古する前から限定して、

他の表現の可能性に全く目を向けようとしなかったり。。。

そういう真逆のアプローチをしているから、

何回稽古そしても芝居が変わらないんです、

良くならないんです。

無駄な稽古しか出来ないんです。

互いの感性が違うのだから相手役が変われば自分も変わる。

そういう当たり前の事をなぜ忘れてしまうのか?

相手役が変わっても、

相手のしゃべるせりふのニュアンスが変わっても、

自分は全く何の影響も受けない・・・、

そういう鈍感さは許せません。

相手役を見ていない事の、、、

相手役のせりふを聞いていない事の、、、

つまりは相手役とコミュニケーションが取れていない事の証です。。。

自分が一方的に決めた演技を、

相手の変化に関係なく、

ただ闇雲に声にしているだけの人は俳優ではありません!!

演劇一年生ならある程度は許しましょう・・・しかし、

5年も6年も芝居をしていると言うモノがそういういい加減な演技モドキをしていて、

自分では演技をしているつもりになっているのが、

自分が稽古場でキレる最大要因です。

もちろん、

演技の組み立て方は色々あって、

指導者や演出家の持ち込む方法論によっても稽古場に求められる方法論は多数ありましょう・・・。

ですが、

演技とは、

感情を持つものが、

その心の動きを表現するために有効な技術です。

だから、

『初めに心ありき』

であって、

『初めに技術ありき』

では、

人間ではなく、

芝居を作るカラクリ人形です。

そういう俳優になりたければ、

もっともっと技術を磨けば良いのです。

マスコミにいって、

効率の良い演技をして金に換えれば良いのです。

プロになるには、

そういう技術が必要ですから。

そういうプロ志向もなく、

ただ楽をして、

芝居しているつもりになっている人と同じ稽古場にいると、

ついキレてしまいまうのです。

これは芝居の稽古場での事で、

教室やスタジオでは違う気持ちで取り組みますから、

キレるという事は殆どありません、、、

(教室ではたまにあるかな。。。?)

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