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宝島ラストカット

宝島ラストカット
結局朝ご飯を食べながら最後までみました。

お正月アニメスペシャル映画『宝島』

テレビでは2クール程の放送だった長い物語を巧いことまとめたなぁと思いました。

でも、

やはりこのアニメに興味を持った方には、是非ともテレビシリーズを全話観て欲しい!

多分に個人的な思い入れはありますが、

初めてこのアニメを見た時のはらはらドキドキ感は今でも忘れません。

この90分程度の物語とは比べモノにならない程の“大冒険”でした。

我々視聴者もジムと共に冒険し、シルバーの背中に男の生き様を感じていたのです。

かの悪役を、かくも魅力的に描いた監督出崎 統氏に最敬礼です。

『宝島』をアニメ界最高作たらしめている要素の一つがこの画像、、、

ラストカットだと思っています。

原作では描かれていない10年後のジムとシルバーの再会を描いたエピローグ、、、

偶然再会した年老いたシルバー、、、

その後を追うジムに、

「昔のコトは忘れた」

そう言いつつもその背中で漢〜おとこ〜を語るシルバー、、、

そして老いた脚を踏み出してまた歩き出す彼の、老いて尚も力の宿る目がカメラに向けられたその一瞬を、監督の必殺技“トメ画”でバシッと決めて魅せる。。。

しびれました。

まだビデオがなかった当時はその最終回をカセットテープにとって、繰り返し繰り返し、何度も聴いて、

その度にこの最後のシルバーの目が脳裏に浮かび上がってきました。

このラストカットは、、、

同じく出崎監督による代表作である『明日のジョー』以上だと思っています。

ジョーのラストカットはそれ以前に原作の存在がありますが、、、

この『宝島』のラストカットは原作を越えたところにあるからです。。。

原作にない10年後を描くコトで、氏はそこにアニメとしてのオリジナリティを付加しました。

『原作に敬意をはらい、その上でその作品を借りて己の表現作品として作り上げる』

松元が既成の作品で芝居を作る時には、

そこに必ず自分なりのテーマを盛り込むコトを自分に課します。

そのために台詞やラストシーンを変えるコトも厭いません、、、

見方によってはそれは、
原作者に対して失礼な行為にあたるコトは充分に承知しています。

しかし松元にとって、それはあくまでもその原作が素晴らしい故のコトであり、そこを認めた上でその原作と勝負をしたいという願いあってのコト〜幕下が横綱の胸を借りるようなモノです。

〜まぁ…たまにはつまらない脚本だから仕方なく…っていう生意気なコトも無いとは言いませんが〜

そういった松元の作劇論のルーツは、

この宝島のラストカットにあるのです。

モノ作りの過程において道に迷った時には、必ずこのラストカットを思い出します。

そしてまた、ジムがシルバーの存在に人生を学んだように、

自分もこのラストカットに追いつきたいと願い、それをエネルギーとしてまた作品作りと向かいあえるのです。

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