« 明日はいよいよ・・・ | トップページ | 生憎の雨です。 »

台詞の意味と方向性について

今作っている芝居は、あくまでも“生徒のための発表会”です。

つまり、、、

いわゆる“公演ではない”というコトです。

したがって予算もなければ、舞台を仕込んでいる時間がありません。

大道具や小道具、衣装などは、基本的に自分たちで用意できるモノを用意する、、、

TVや映画、商業演劇などのように『高津小道具』さんに借りに行くってコトはできません。

舞台を仕込む十分な時間がないので、暗転幕を吊ったり、大掛かりな舞台装置や仕掛けなどを仕込む、、、何てことも無理な事です。。。

基本的に、その作業の全てが自分たちで出来る手作り感覚の舞台作りとなります。

もちろん、実際の作業は不慣れな学生だけでは危険なコトもあるので、我々経験を持った講師や学校職員や助手、そして専門のプロのスタッフに指導を仰いで進めていくコトになります。

そういった全てが省略された“発表会”のなかで、ドカンがどんなに貧しい状況のトキにでも省略しないように心がけている事が幾つかあります。

それは芝居にとって1番大切だと思っているコトに他なりません。

相手の台詞をシッカリと聞くこと、、、

相手に台詞をシッカリとかけること、、、

つまり、台詞の意味をシッカリと考え、その言葉に込められた気持ちをシッカリと相手役に伝えるというコトです。

目の前にいる相手役を見ることもなしに、、、意識することなく、、、客席の方だけを向いて台詞を言える俳優が多くいますが、、、

それはウソです。

客席の方に顔を向けて台詞をいうコトはナイとは言いませんが、、、その時には、顔は向けていなくても、意識はシッカリと相手役に向けていなければ、その言葉は相手に届きません。

この簡単なコト、基本的なコトを、我々はいつも、簡単に忘れてしまうのです。

ナゼか?

それは、、、

「コレはお芝居なんだ」って思って演じているからです。

やっているコトは“お芝居”(フィクション)でも、そこに演者の真実(リアリティー)をはめ込んでいかなければ、、、

それが観ている人に伝わるわけがありません。。。

そんな当たり前のコトを、我々は簡単に忘れてしまうのです。

だから、ドカンは繰り返し繰り返し、生徒に問いかけます、、、

「今の台詞は誰に向かって言ってるの?」

「今の台詞はどういう気持ちで言ってるの?」

我々は上手にウソをつける程天才的な俳優ではないのですから、創られた舞台の上ではなるべくウソをつかないようにいなくてはいけません。。。

今の我々の演技が「日本アカデミー賞」にノミネートされる、、、というコトはまずありえないことではありますが。。。

生徒諸君。どうかそのコトを肝に銘じて演技のワザを磨いていって下さい。

演じる為の心を磨いていって下さい。

|

« 明日はいよいよ・・・ | トップページ | 生憎の雨です。 »

稽古日誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/173009/5371007

この記事へのトラックバック一覧です: 台詞の意味と方向性について:

« 明日はいよいよ・・・ | トップページ | 生憎の雨です。 »